近年は、
1)母体外で発生し、胚が透明なため、観察が容易。また、発生が早く、2−3日で孵化する。さらに、移植などの胚
操作が容易なため、実験発生学に適する。
2)飼育が容易であり、多産、短い世代時間(2−3ヶ月)のため、遺伝学的手法に適する。
3)トランスポゾン法に利用により遺伝子導入、トランスジェニック魚の作成が容易。
などの特徴に加えて、
4)突然変異作成の手法が確立。
5)CRISPR/Cas9法などによるゲノム編集技術が容易。
6)遺伝子マーカー、ESTが豊富。
7)BAC, PACライブラリーが充実。
8)突然変異の原因遺伝子の特定(ポジショナルクローニング)が可能。
9)ゲノムプロジェクトが完了しており、ゲノム情報が整備されている。
などの理由で、脊椎動物の発生生物学、発生遺伝学、神経生物学、生理学、あるいは疾患モデル作製による医療への応用等において、有用なモデル動物となっています。また、ドラッグスクリーンへの応用も実施されています。